パーソナルトレーナー澤木一貴が組織する学生トレーナーチーム「スノーフェアリーズF」による、スノーボード選手への今年度のトレーニング指導が無事、全日程終了しました。
これは、ヒューマンアカデミーで実施している実習授業の一環で実施しているもので、学生トレーナーと私が、プロスノーボーダーを目指しているスノーボードカレッジの学生にトレーニング指導を行ってきました。スノーボードカレッジの学生は、これから3月まで、苗場にこもりますので、東京でのトレーニングはこれが(今年度)最後になります。
スノーフェアリーズFによるトレーニングの特徴は、スノーボードの特性を考えた、自分の体重を利用したトレーニングであること。そして、科学的根拠に裏づけされた内容ながら、根性がないとできないような高回数トレーニングです。*今回のメニューはずいぶん普通の回数ですが、夏合宿の際にはスクワット1000回など実施しています。
今回は、スノーフェアリーズFによるトレーニング内容を大公開いたします!スノボやスキーなどの雪上のスポーツをされる方は是非ご参考になさってみてください。
▲まずは安定化エクササイズ3種類を行い、カラダの軸をつくります。不安定な姿勢で30秒~60秒間静止する種目です。
▲受け身です。雪の上で、いざという時の身のこなしのために受け身は欠かせません。前受け身、後ろ受け身、横受け身、そして、前回り受け身を行います。
▲これは、全日本プロレスの選手に習った「ライオン」という腕立て伏せ。今回のメニューは20回×3セット。通常のプッシュアップでは40回×3セット行います。
▲タオルロウ。タオルを引っ張りっこすることで、背中の筋肉を鍛えます。滑走中の姿勢を保つために鍛える必要があります。20回×3セット。
▲バランスボードという不安定な器具の上でのスクワット。バランス能力はスノーボードにとって不可欠です。10回×3セット。
▲バランスボール上でのツイストクランチ。澤木が指導しています。不安定なバランスボール上で捻り腹筋をすることで、強靭なお腹まわりをつくります。20回×3セット。
▲トレーニングと同様に大切な水分補給。体重の2%が減ったらパフォーマンスの低下が起こるので、こまめにしっかりと摂っています。
▲ランジからのジャンプエクササイズ。瞬発力を高めます。20回×3セット。
▲両手をついて脚を前後にスライドさせる「小坊主」という種目。股関節の動きが良くなります。30回×3セット。
▲雪上スポーツになくてはならない「首のトレーニング」。トレーナーとして首のケガだけは避けなくてはいけないと思っています。これは首の横を鍛えています。後側と左右は各10回×3セット。前側は仰向けに寝て、2分間アゴをしめてキープします。
▲最後は静的ストレッチで疲労をしっかりと取ります。トレーニングはするだけでなく、リカバリーが大切。ここまで全種目だいたい80分です。
スノーボードカレッジの学生の体力は、確実に向上したと思います。あとはテクニックとマッチングすれば、必ずや良い結果に結びつくのではと思います。苗場からの良い知らせを待ちたいと思います。
SAWAKI GYM代表、NESTA JAPAN理事:澤木 一貴